石付
石付には大きく分けて3種類の方法があります。@石のくぼみに樹木を植えて水盤など入れたもの。A石のくぼみに樹木を植えてその根が植木鉢まで届き根が石を抱えたようになっているもの。B平らな石に樹木を植えたもの。

用意するもの

軽石・龍眼石・鞍馬石など
盆樹 八房性など矮性な物が良い。五葉松・皐月(深山系)・槭・楓などが特に向く。樹齢5年ほどの若木の方が作業しやすい。
ケト土 水苔と半々に混ぜて、よく練っておく。
針金 細いアルミ線を使います。下の鉛玉にとおる太さ。
鉛玉 魚釣りに使う鉛の割玉です。軽石の場合には、柔らかいので、2〜3cmほどのネジ釘を使います
石のみ コンクリートネイルで代用できます。
ハンマー 普通の金槌
水苔 使う前に水に30分くらい漬けておきます
石用接着剤 石に穴をあけられないとき、針金を石に固定するために使います。私は使ったことがありません。
   

石付に向く石
どんな石でもよいのですが、起伏に富、変化のある面白い石が適します。川原にあるような滑らかな丸い石は向きません。石付けようの石も

軽石 karuisi1.jpg (18261 バイト)

価格が安く、加工がしやすく、入手しやすい。水持もよい 形が崩れやすいので、本格的な盆栽にはあまり使われない。

龍眼石
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盆栽に一般的に用いる 立石が多い。揖斐川と丹波地方が主な産地。盆栽用に加工した石が多い。石灰岩部分を溶かすために酸処理したものは、3ヶ月くらい風雨にさらしたほうがよい。塩酸は危険なので、私は、クエン酸で酸処理している。酸処理しなくても、10年くらい風雨にさらすと、石灰岩部分が自然に溶け風合いが出てくる。 軽石に比べ価格が高く、入手しにくい。

鞍馬石 hiraisi.jpg (15891 バイト)

盆栽に一般的に用いる 平石が多い
利根鞍馬.や京鞍馬といって、人工的に作った鞍馬石もある。長く持ち込むと本物と区別しにくくなる。
 
千仏石

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あまり石付けでは見かけない。左の写真は、磯菊を付けたもの。 isogiku-isituki2.jpg (23496 バイト)
 

 

   

1.ケト土と水苔を半々に混ぜよくこねます。赤玉土や鹿沼土を3割くらい混ぜる場合もありますが、あまり多く混ぜると粘りが少なくなります。野球ボールくらいの団子状にしておくと使いやすい
2.石のどの位置に盆樹をつけるか検討します。石の芸のあるところ(石の模様や形が面白いところ)には、盆樹を付けないようにします。
3.盆樹を付ける位置が決まったら、針金を固定するために、コンクリートネイル等でくぼみを作り、そこに針金を通した鉛玉を打ち付けます。軽石の場合には、石が柔らかいので、鉛玉の代わりに、ネジ釘をねじ込み、それに針金を巻きつけた方が安定する場合が多い。
4.次に、ケト土を1cmほどの厚さに石に付けその上に盆樹を植え付けます。盆樹は、枝を剪定し樹は低めにします。根に土は付けていないほうが安定します。
5.針金で、盆樹を固定し、針金が見えないようにケト土をかぶせます。その上に苔を張ります。
6.石に数本の盆樹を付ける場合には、必ず、他の樹のケト土とつなげるようにします。

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