着花習性                                        なおの趣味の園芸
植物によって花芽ができる条件が違います。

1.

春から伸長した枝に花芽を形成し、その年に開花するもの・・・この手の樹種はいつ剪定をしても、来年の花が咲きます。

百日紅・むくげ・夏椿・芙蓉・アベリア・しもつけ・合歓・萩・庭富士・金糸梅・一才石榴・びょう柳・夾竹桃・いちぢく・枇杷

 2.

春から伸長した枝に花芽を形成し翌年に開花するもの

A.枝の先端または、先端部に花芽を形成するもの・・この手の樹種は、花芽形成後(一般的に7月から8月)以降に枝の剪定をすると来年の花が咲かなくなります。

ライラック・木蓮・辛夷・カイドウ・林檎・梨・花梨・柿・栗・蜜柑・石榴・ツツジ・皐月・石楠花・カルミア・アセビ・ブルーベーリー・梔子・沈丁花・ハクチョウゲ・金宝樹

B・節に花芽が出きるもの

ウツギ・梅・桃・スモモ・雪柳・連翹・蝋梅・葡萄・木苺・スグリ・庭梅・エニシダ・黄梅・桜・山茶花・山吹・椿・

 イ

徒長枝によく花芽のできるもの

紫陽花・アベリア・エニシダ・黄梅・カルミア・夾竹桃・ライラック・連翹・庭梅・雪柳・山吹・百日紅・ビョウ柳・むくげ・萩 ・合歓・

 ロ

短枝によく花芽のできるもの

梅・花梨・林檎・カイドウ・梨・木瓜・蝋梅・四手辛夷

日長による着花習性 
植物によっては、昼と夜の長さの変化によって花芽をつけるものがありますが、最近は、品種改良が進んでいるので、品種によっては日照時間に左右されないものもあります。

 

短日性植物(日照時間が一定時間より短い場合に花芽ができる。)
室内や窓辺に置いてある場合、蛍光灯の明かりで明るい時間が長くなると、花芽をつけない植物ががあります。電灯を消せない場合には、ダンボールなどをかぶせて光があたらないようにして夜の状態を長くします。短日処理によって花芽が出来る期間は、植物によって違います。早いものでは、5日で花芽ができるものもありますが、一般的には、2〜4週間ほどです。逆に電灯を点けて明るくすることで、開花を遅らせることができます。電照菊栽培などがその例です。

朝顔・秋菊・ポインセチア・コスモス・シュウカイドウ・鶏頭・カランコエ・サルビア・ポインセチア

 

 

長日性植物(日照時間が一定時間より長い場合に花芽ができる。)

短日性植物の逆です。
けし・ストック・金魚草・シネラリア・ハーベナ・マーガレット・ホクシア・金盞花・ヤグルマギク・松葉菊・ペチュニア・大麦・大根・ほうれん草
温度による着花習性

 

春化 
春に花が咲く種類の中には、一定期間寒さに合わないと花が咲かないがものがあります。これを春化といいます。小麦・チュ−リップなど秋植え球根に多くみられます。
通常は、5℃以下の低温に40日以上おきます。

 

逆に夏に花をつける植物のなかには、積算温度がある一定温度を超えないと花芽がつかないものがあります。

 

 

 

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