苗木の植え方
 苗木の状態には、大きく分けて3種類あります。
 ポット苗
ポリポットや鉢などに植わっている苗で年中出回っています。植え替えに根を痛めないので1年中いつでも植えつけることができます。基本的に土を落とさないで植えつけます。ただ、ポットの中で根がガチガチに張っている場合には、周りの根を2〜3cmほどほぐして植えつけます。根を切った場合には、葉も2〜3割落とすようにします。
細長いポリポットに果樹苗が植わっているものがありますが、この手の苗は、苗が傷まないようにポットに仮植えしている物が多いので、植え替えるときに土がポロッと落ちる場合があります。春先で芽がまだ動いていない場合には、土を全部落として裸苗と同じ要領で植えつけます。
新芽が出ている状態のときは、なるべく土を落とさないように植えつけます。
苗から10cm以上はなして、発酵済みの有機質肥料を元肥として入れたおきます。
 地堀の土付き苗
畑に植わっていた苗を掘り出して、藁縄や麻布などでくるんで、根元の土が崩れないようにしている苗。この苗は、秋から春に出回ります。花市で売られる樹木の苗に多い状態です。
ポット苗にくらべ安価な場合が多いものです。土の付いている量が多い苗を選びます。また土が付いていても土が崩れかかっているものは避けます。粘土質の土が付いている苗を、砂質の庭に植えると根が張りにくいので注意します。田土に植えられた苗を真砂土の庭に植える場合です。生育が悪い場合には、2月下旬から3月上旬に掘り上げて田土を全部落として裸苗の状態にして植え替えます。
 裸苗
畑で育てた苗を堀上げ、土を落とした状態の苗です。春の花市で販売される果樹苗や冬場の通信販売などに多い状態です。苗木が乾燥している場合には、バケツに水を入れて1晩つけてから植えつけます。苗木の根の部分に直射日光が当たる場所に置かれている苗は、避けます。また、花市の開催日の早い時期に苗を買えば痛んだ苗を買う可能性が低くなります。
苗の状態がよければ、土付きの苗より生育が良い場合が多いものです。
 まず、植える場所を決めます。日当たりと風通しが良いことが基本です。花や実を楽しむ樹は、日当たりが良いことは重要です。日陰に強いもの、日当たりが好きなものなど、木の特性にあった場所に植えましょう。植える場所に樹皮堆肥を10〜20Lほど置き、スコップで掘り返しながらよく混ぜます。ポット植えの苗の場合は、牛糞堆肥の方が良いのですが、土のついてない裸苗の場合は、腐葉土か樹皮堆肥を混ぜます。
牛糞堆肥しかない場合には、下の図のように、堆肥が混ざった土が根に直接触れないようにします。
木は、種類にもよりますがすぐに大きくなりますので,十分に間隔を取って植え付けます。植え終わったら、バケツ1杯くらいたっぷり水を与えます。
風の強い場所に植える場合には支柱を立てて苗を固定します。
植えつけて3ヶ月くらいは肥料はやりません。

 

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