にんにく                                


ニンニクは、秋植え球根なので、9月中旬〜10月に植えつけて、5月下旬頃収穫します。
手間もかからないし、病害虫も少ないので栽培は容易です。
タマネギと違ってそんなに多く使わないので、ほとんど栽培することはなかったのですが、
ひょんなことから黒ニンニクに出会って、ニンニクを栽培するようになりました。

ニンニクは、寒地用の品種と暖地用の品種があるみたいです。当方は、九州に住んでいますので、暖地用の品種を栽培することになります。
暖地用の品種で一般に栽培されているのは、嘉定種と言う品種です。中国から輸入されているのは、この品種が多いそうです。この品種を品種改良したのに嘉太郎という品種があります。九州の地名が付いた品種では、博多八片や平戸があります。
有名な福地ホワイト六片は、寒地向きの品種です。ニューホワイト六片は、寒地向きですが、暖地でも栽培できるそうです。
暖地系の品種が辛味が強いですが、その分、薬効成分のアリシンが多いと言われています。


ニンニクの栽培 
平戸と嘉太郎を栽培してみました。平戸の方が嘉太郎より大きいですが、栽培に大差はないようです。

植付時期 9月下旬〜10月
植付場所 なるべく日当たりの良い場所
牛糞堆肥を1u10Lほどと石灰を播きます。私は、石灰の代わりに、ようりんを播きます。気分しだいでバットグアノを撒くこともあります。一般的には苦土石灰を播きますが、酸性を中和するのが目的なので、石灰分があるのなら草木灰などでも結構です。草木灰は、カリ分を多く含むので丈夫になり病気が出にくくなります。
石灰類は、できれば植えつける2週間以上前に播いておきますが、化学肥料を使わない場合には、あまりこだわる必要はありません。量は、消石灰や苦土石灰なら1uあたり湯のみ茶碗1杯ほど、ようりんやバッドグアノ・草木灰は、2杯ほど播きます。
化学肥料を全く使わない場合には、用土が酸化しにくいので、半分の量で良いでしょう。金と暇があれば、PHを計って6〜7くらいにします。
30cmほどの深さに堀り、鶏糞を入れて、かき混ぜ、20cmほど土を掛けます。
鶏糞は、なによりも価格が安く燐酸分が多いのが特徴で、他の有機質肥料の10分の1くらいの値段です。、球根植物との相性がいいので、ニンニクの肥料は、鶏糞を主体に与えています。
市販の発酵鶏糞は、鶏糞を乾燥させただけのものがほとんどらしいです。15kgで100ほどと非常に安いので、仕方ないのかもしれません。鶏糞を完全に発酵させた堆肥に「さざんか」というものがあります。
  ニンニクをばらばらにして、1片づつにし、棒などで、20cm間隔に10cmの深さの穴を開けます。そこに、ニンニクを根の部分を下にして、 ニンニクを植えつけます。鶏糞とは、最低10cm以上離れているようにしないと、ニンニクが腐ってしまうことがあります。
   植えた後は、水をたっぷり掛けます。この時期は、晴天が続く日が多いので、週に2回ほど水をかけます。2〜3週間ほどすれば、芽が出てきます。芽が出る頃には、根も20cmほど伸びているので、水をかける必要はなくなりますが、10日以上雨が降らない場合には、たっぷり潅水します。
   11月に、株元に生の菜種油粕を播きます。油粕は、株と株の間に播き、苗にはあまりかからないようにしますが、少量ならかかってもあまり問題ないので、鶏糞のときのように気を使う必要はありません。生の油粕を播くことによって雑草も生えにくくなります。生の油粕には、
   1月下旬〜2月上旬に生の油粕を播きます。この頃には、ニンニクもかなり大きくなっていますので、肥料は、これで最後です。遅くまで肥料をやると収穫後のニンニクが腐れやすくなります。
   3月に入ると急速に大きくなって、4月中旬頃になると塔(花)が立ってきます。いわゆるニンニクの芽です。ニンニクの芽を食べる場合には、30cmくらいの長さになったら収穫します。ニンニクの芽を食べない場合には、蕾を見つけ次第摘み取ります。花をつけると花に養分を取られるので、球根が大きくなりません。
寒地向きのホワイト六片は、ニンニクの芽が取れないと書いてあるHPがありますが、ニンニクの芽として販売する場合には、農薬の規制が厳しいので、出荷できないというのが正解みたいです。
   葉が、3分の1くらい枯れ始めたら収穫です。5月下旬から6月上旬になります。
種球とする場合には、収穫が遅れても問題ありませんが、収穫が遅れると外側の皮が破れやすいので、黒ニンニクにする場合には、商品価値が落ちます。
収穫したニンニクは、天日で2〜3日ほど干し根を剪定はさみなどで切り取り、外側の皮を1枚むいて、土を落として、日陰の風通しの良い場所で保管します。
 病害虫  ニンニクは、あまり虫が付かないので、農薬をかけなくても栽培できます。
 
2015年9月22日 30分浸水後、冷蔵庫保管。
10月5日の状態。
根が3mmほど伸びたので、ポリポットやペーパーポットに植え付け。
根は、1週間で7cmほど伸びるので、2週間後には定植をします。

 


 TOPへ  園芸のトップへ  種類別