なおの趣味の園芸
パキポディウムの播種


パキポディウムの繁殖は、主に実生です。挿し木もできそうな気がしますが、挿し木で増やしている記事はほとんどありません。
時期 5〜6月が最適期です。温室等で温度管理ができるなら1年中可能です。
発芽適温は、25〜30℃だと思われます。
冬までになるべく大きくしていた方が耐寒性も上がりますので、秋に播くのはおすすめしません。
購入場所
グラキリスの種子
一般の園芸店にはほとんど置いてありません。ネットで購入するのが便利です。
私は、主にヤフオクで購入しています。
種の大きさは品種によっても違いますが、2mm×5mm程です。
輸入種子と、国内採取の種子の2種類がありますが、輸入種子の3倍くらい高くても国内採取種子を買った方が得です。
輸入種子は、全く発芽しないこともざらです。最新入荷の種子でもいつ採取したのかわかりません。輸出業者が古い種子を送っていれば、いつ入荷したかは意味がありません。私の経験では、平均発芽率は、2割ほどです。
国内採取の新鮮な種子は、8割ほどの発芽率があります。国内採取の種子の販売は、ヤフオクでは、自家採取種子として出品されています。種子は5月頃より出始めますが、最初は高い価格で落札され、7月くらいになるとかなり価格が下がる傾向があります。
用土 肥料分の少なく水はけの良い用土ならなんでもかまいません。
私は、赤玉土2:鹿沼土2:ボラ土2.燻炭1の割合の用土にマグァンプKを標準の1/3ほど混ぜた用土を使っています。草花用の培養土に播いている人もいます。
播き方 種の価格が高いので多くは播けません。5個単位で売ってあることが多いので
私は、6cmの角ポットに用土を8割ほど入れ、種を5粒播き、5mmくらい覆土をし、
1cmくらい腰水にして上から潅水します。種を播く前に一晩水に浸けてから播くこともあります。この場合、種が濡れていると種が指にくっついて播きにくいので、鹿沼土や赤玉土の乾いた粉末を種にまぶせば土が種の水分を吸うので播きやすくなります。
5月の上旬で気温がまだ低い場合には、衣類保管用の半透明のケースに育苗保温マットを敷いて、その上に底面吸水用のトレーを置いて、その上にポリポットを置きます。育苗保温マットの温度は、25℃に設定しています。
芽が出るまでは、ケースの蓋をしていた方が電気代の節約になります。
 発芽  1週間〜10日くらいで発芽します。発芽したら腰水はなくします。なるべく日当たりの良い場所に置いて間延びするのを防ぎます。
種まきに光が必要(好光性種子)だの、腰水栽培にするなど色々記載したページがありますが、特別なことは必要ありません。2020年に12種類 約100粒を2日浸水後播種・腰水。10個ほど発芽し、5個根腐れ。残りは冬に凍死という悲惨たる結果でした。
2021年には、半日浸水し、種子が水に沈むのを確認。排水の良い用土に播種。日当たりの良い場所に置いて、10日後には約50%発芽しました。市販されている雑菌の少ない排水の良い用土(赤玉土・鹿沼土・ボラ土など)に播けば、殺菌剤など必要ありません。多肉植物は、発芽時には、耐水性が高い物が多いですが、本来多湿は苦手な植物です。殺菌剤を使用しても腰水栽培にすれば、根腐れするのは当たり前です。
2022年には、5種30粒ほど播きましたが、3種は、40%ほど発芽し、残りの2種は0%でした。
総体的に発芽率が悪いので、苗を買って花を咲かし自分で採取した方が安く付きそうです。
と思っていましたが、最近は、ヤフオクで国内採取の種子が結構出品されています。

播種後2週間の
ブレビカウレ・レウコキサンサム

6月12日播種 6月26日撮影

8月19日

(白花恵比寿笑)
発芽率は40%だった。同じ日に播いたホロンベンセは一つも発芽しなかった

6月30日播種 8月19日撮影


 TOPへ  園芸のトップへ  種類別