Cephalotusfollicularis
セファロタスの栽培

栽培・育て方
栽培のポイントは、半日陰に置いて。
湿地性の植物なので少し腰水をして栽培します。
湿度が好きなので、毎日霧吹きで水をやります。
苗を買ったら ホームセンターでは、ほとんど売っていないので、食虫植物の専門店かヤフオクなどで買うことが多いと思います。一番大事なことは、今までどんな場所で栽培されていたかと言うことです。
専門店では、大きな温室で無加温栽培されていることが多いですが、個人が育てている場合は、加温された部屋でLED照明で栽培している方が多くいます。LED栽培されたものを屋外や温室等に入れるときは、70%くらい遮光した場所で栽培します。日陰に長く置かれたものを直射が当たる場所に置けは、一気に弱ってしまい、枯れる原因になります。徐々に日光に慣らしていきます。
通販やヤフオクなどで買った場合は、売主がどういう栽培をしていたかを聞いてその環境に合わせることが一番大事です。専門店で買った物とヤフオクで購入したものを同じ環境で育てたら、専門店のは、順調に生育しましたが、ヤフオクのは、生育がとまっで購入時より小さくなってしまいました。
ヤフオクの物は、LED照明栽培していて私の環境では、日照が強すぎたみたいです。
置き場所 日当たりの良い場所に置きますを書かれている人が多いですが、30〜50%ほど遮光した方が良く育ちます。LED照明のみで栽培している人もいます。屋外で栽培する場合には、春と秋は、30%、夏は、50%遮光します。私は、面倒なので、45%遮光の市松織のダイオネットを使っています。
私は、最初は、ハエトリソウと同じように日当たりの良い場所に置いていましたが、ほとんど大きくならず、鉢によっては小さくなってしまいました。
また、冬に屋外で栽培すると葉がすべて枯れてしまいます。ハエトリソウの場合は、葉がすべて枯れても株元が球根のようになっていますが、セファロタスは、ごぼうの根のようにしています。冬に葉がすべて無くなった株が、7月になってから芽が出たことがあります。最低でも5℃以下になる場所には、置かない方がいいようです。冬は、屋内に取り込んで朝日の当たる窓辺で栽培しています。
乾燥した風を嫌うので、エアコンの風が直接あたら場所に置きます。特に冬は湿度を上げることが必要です。冬場は、水槽の中に入れて湿度を保つのも一つの方法です。

水遣り

湿地帯に生育する植物です。受け皿の中に鉢を置き水を貯めます。朝水やりして、夕方に無くなっているくらいの水量が良いです。長く水がたまると水が腐って株が枯れてしまう原因になります。
鉢皿に水が残っている場合には、水を捨ててから水やりをします。
ハエトリソウに比べると乾燥に強く、腰水をしなくても用土をあまり乾燥させなければ栽培できます。
湿度が高い場所を好むので、霧吹きで水を毎日かければ、生育が良くなります

繁殖

普通、早春に株分けで増やします
葉差しをすることもできます。
6月に1cmほどの小さな花を咲かせます

葉差し

環境が良ければ1年中できますが、3月が一番無難です。セファロタスは、捕虫葉の他に冬場は、平たい普通葉が多く出ます。葉差しに使うのは、普通葉です。
まず、葉は下の方向に引き抜くようにして、葉の付け根から取ります。ハサミで切り取ってはいけません。葉の付け根から芽がでるのでこれは重要です。
ポットに水苔を軽めに詰め、葉を置いて、粉水苔を振りかけます。乾燥した粉水苔は水を吸いにくいのでたっぷり水をかけ、腰水にして底からも吸水させます。30分くらいしてからもう一度水をかけると挿し葉終了です。
芽が出るまで半日陰に置き、毎日霧吹きで水をかけます。2か月くらいすると芽が出てきます。

R5/5/8
植替え

株分前

株分後

鉢の大きさにもよりますが、2〜3年に1回植え替えます。保温や冷房設備があれば、いつでもできますが、一般に植替え適期は、2月下旬から3月中旬です
植替えをすると、葉がすべて枯れてしまうことがありますが、1か月くらいして芽が出てくることが多いのであきらめずに栽培します。3か月後に芽が出たこともあります。
@株を鉢から抜き用土を全部落とします。
A古葉を取り除きます。
B株分けをします。手で引き離して取れる分にします。無理に小さく分けない方が無難です。
Cポットに植え付けます。
私は、販売用は、6cm角ポリポットを使っています。7.5cmの丸ポットとほぼ同じ大きさです。この大きさがあれば、充実した株でも十分栽培できます。
普通のプラ鉢なら9〜12cmくらいの大きさの鉢が無難です。私は、水苔に植え付けています。水苔の方が生育が安定しますが、価格が高いのが欠点です。また鹿沼土や赤玉土などの用土で栽培している人もいます。
色んな用土で栽培してみるのも良いでしょう
左の写真の苗は、メリクロン苗を大きくしたもので、5株の根が複雑に絡み合っていた。
鉢が大きいので、1年後に植え替えた方が良かったと思う

葉が全部枯れてしまった セファロタスは、植替えをした後や栽培環境が変わった時に、休葉が全部枯れてしまうことがあります。普通の草花なら枯れてしまいますが、セファロタスは、数か月後に芽が出ることが良くあります。葉が枯れてもあわてず、通常の栽培をして、半年以上たっても芽が出ない場合には、掘り上げて根が枯れていないか確認します。
新しく出た芽は、環境に合った株になるのでその後は順調に育ちます。
肥料

水苔に植える場合には、 肥料は、ほとんど必要ありません。水苔そのものに肥料分を含んでいます。肥料をやりたい人は、植えるときにマグアンプKなどの緩効性の肥料を標準の1/5ほど混ぜておきます。ハイポネックスなど液肥をやる場合にも、標準の5倍くらいに薄めたものをやります。
また、ハエなどの餌をやる必要はありません。

 病害虫

病害虫は、少ない方です。芽が出たら、オルトランを1回散布すれば良いでしょう。 
私は、ほとんど無農薬で栽培しています。
ヤフオク等で購入した場合に、葉が黒く腐れる病気が出る場合があります。ベンレートかトップジンMを散布します。


BigX 2022年4月購入時点
鉢の大きさは、6cm
ヤフオク購入 LED栽培

2023年3月 鉢は、7.5cm
鉢は大きいが、袋も少ないし、型も小さくなっている
LED栽培の物は、45%遮光しても日光が強すぎたのだろう。

大彰園 2022年4月購入時点
鉢の大きさは、6cm
ヤフオク購入 LED栽培
2023年3月 鉢は、7.5cm
鉢は大きいが、袋も少ないし、型も小さくなっている
LED栽培の物は、45%遮光しても日光が強すぎたのだろう。
nha 2021年7月購入、中くらいの袋が2つで他の葉はあまりない状態
2022年4月は、屋外栽培していたので、葉が全くない状態。7月頃芽が出た

2023年3月 鉢は、6cm
今のところ順調に復活している。

ヒロS 2022年4月購入時点
鉢の大きさは、6cm メリクロン苗
この鉢だけが順調に生育した。この株がなかったらセファロタスの栽培をあきらめていたと思う

2023年3月 鉢は、7.5cm
鉢は大きいが、袋も大きくなり、順調に生育している。
専門店で購入した株

HIPS
2022年4月 株分け直後
専門店購入株、株分けするとき根が絡まっていたので無理をしたのが生育不良の主因だと思っている。2023年は、順調に生育する予定

2023年3月 鉢は、7.5cm

GreenLeaf
 2023年3月購入時点
鉢の大きさは、9cm
]
ピーターハーバース
2023年3月購入時点
鉢の大きさは、8cm
2株 LED栽培株

チャイニーズ
2023年3月購入時点
鉢の大きさは、7.5cm
LED栽培株

ワイズジャイアント
202304購入時

ディフィロラジャイアント
202304購入時


マーチンストックル
202304購入時


レッドキャップ
202304購入時

カニフローラ
202304購入時


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