はっきり言って風蘭の品種は、偽物だらけです。市販されている大半は、偽物と思って方が良いでしょう。本物とは、最初に名前を付けた品種とそれの株分け苗か、メリクロンで増やした苗だけです。ところが風蘭では、実生で増やした子や、兄弟苗が親や優秀な兄弟と同じ名前で販売されています。専門店でもそれが当たり前のように販売されています。
親子や兄弟の苗でも登録品種とほとんど区別がつかないものもありますが、劣るものが多いのが実情です。（親より優秀な品種なら別名で売り出されます。
風蘭の世界には、「本性品」という言葉があります。「本性品」とは、何かと尋ねたら「本物」だという回答がありましたが、それなら本物と書けば良いのです。私は、実生物だけど本物と区別がつかないくらい似ている物だと解釈しています。
①高いものには、手を出さない。
高い品種を買っても、数年して実生苗やメリクロン苗が出回り価格が急落することがあります。また、高い品種が良い品種とは限りません。自分が気に入った手ごろな価格の苗を購入しましょう。洋蘭と違って風蘭のメリクロン苗はわずかです。私が知っているのは、黄龍・青龍・古都・花纏くらいです。たぶん、洋蘭と違って市場が小さいからでしょう。ただ、1条10万円する品種もメリクロンの苗が出回れば、最初は高い金額で売れるでしょうが、高額で購入できる人はわずかなので、1/10以下に下がるのは時間の問題です。また、実生苗でも本物と区別がつかないような苗が大量に出回れば、価格は急落するリスクがあります。
それでも高級な品種が欲しいのであれば、価値を見定める目を付けたら高い苗を買っても良いでしょう。
②花物は、花が咲いている株を買う。
葉物は、葉の柄や形が購入時点で確認できますが、花物は、6～7月の開花時期を除いてどんな花が咲くが確認できません。見本の写真は、あまりあてにありません。
特にヤフオクで業者から買う場合には、要注意です。優秀な花の写真を載せて、花は、参考です。とか見本です。とか書いてある場合には、まず、写真の花は咲きません。写真の花の株分け苗と書いてある必要があります。はっきりしない場合には、質問欄から「花の見本の株の割り子ですか？」と質問しましょう。
中には、花に着色した物や、画像処理で色を付けた物を堂々と出品しているつわもののいます。そういう者は、毎年、ヤフーIDを変更してる場合があります。
色花や変化花の品種を買う時には、花が咲いているときに買う。それが無理なら、後日連絡が取れる人から買うことが重要です。私が好きな品種に花魁という三蝶花がありますが、市場に出回っている9割以上は、偽物です。
③あまり小さい苗は、買わない。
枯れる可能性が高いのであまり小さい苗は買わないようにします。
また、斑入りが少ししか入っていない苗は、大きくなるにしたがって班が消えることがあります。とくに豆葉の品種は要注意です。
品種の間違いが少ない
専門的な知識があるのでアドバイスがもらえる
近所に店がない場合が多い
実生物も結構多い。
生産者から仕入れて売る場合が多いので、花物は偽物の場合も多い
写真が複数撮影されているものが多い。
実物より鮮やかな写真になっている場合もある。
(ﾔﾌｰｵｰｸｼｮﾝ)
オークションなので安く買えることが多い
入札に夢中になり高く買ってしまうことがある。
現物を見れないので、実際送ってきたものが、小さくてがっくりくることがある。