かぶとむし                                            なおの趣味の園芸

最近、姉が小学生の孫を連れて夏休みに帰って来るようになった。私の姉は結婚が早かったので41歳で“ばーちゃん”になっていた。

姉の孫は、私の子供の頃と同じで大の虫好きである。蝉にトンボにバッタと1日中虫を追っかけている。火曜日の休みにカブト虫を採りに連れて行くと言うと飛び上がって喜んでいた。

30年ぶりに牛津の山にカブトムシを取りに行った。昔の記憶を頼りにクヌギの木を探すと、30年前にあったクヌギの木はほとんどが健在であった。童心に戻って一生懸命にカブトムシを探したが、どこを探してもカブトムシがいない。樹液の出具合など樹の状態が非常に良いのにカブトムシどころかコクワガタさえもいない。30年前ならカブトムシの23匹くらいは居るような樹の状態だ。よく見ると蜂蜜を染み込ませたであろう布切れが数箇所くくりつけてある。木の根元もあっちこっち掘り返した跡があり、採りつくされてしまっていた。他の場所に移動したがどこでも同じだ。これは、子供の仕業ではなく、虫ブームに付け込んだ業者の仕業だと思う。最近は、ネットオークションでもカブトムシやクワガタが活発に取引されている。

3時間ばかり探し回ったが全く採れなくてしょんぼりしていたので、白石のコロニーへ行ってオオクワガタのペアを買ってやった。オオクワガタは、カブトムシと違い昔でもめったに捕まえることはできないし、8月一杯でほとんど死んでしまうカブトムシやノコギリクワガタと違って23年生きるので昆虫としてはかなり長生きする。繁殖は、難しが最近は楢茸菌の菌糸瓶で飼うよって容易に繁殖できるらしい。買ってやったオオクワガタが卵を6個産んで2匹が成虫になった。

佐賀県産オオクワガタは、人気があるらしい。1999年には80ミリのオオクワガタが一千万円で売れたとの記事はヤラセらしいが、今でも、数ミリ大きいだけで、数万円の値がつくらしい。子供よりも親が一生懸命になっていたらしいが・・・。

虫ブームそれ自体は悪いことではないが、カブトムシやクワガタは、店に行って買うものではないと思う。カブトムシのペアで800円もする。大人にとってはたいした金額ではないが子供にとっては大金だ。それに、自然にいる虫を捕らえることによって、虫の習性を学ぶこともできる。子供たちが夏休みに山で採る甲虫類くらいは残して欲しいものだ。

 

 

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