釣竿                                               なおの趣味の園芸

布袋竹(ホテイチク)である。根元に節が集まってこぶ状になっている竹である。私が子供のころ(昭和45年頃)は、近所の八百屋に1本100円ほどで売ってあった。釣りをすると言っても年に12回ほどハゼやイカゴを釣るくらいなので高価な竿はいらない。リール竿では、魚が食いつく感覚がわからない。昔使っていた竿は、雨ざらしにしていたので、ぼろぼろだ。安い消耗品なので大切に使う気持ちがなくなっていたが、いざホテイチクの釣竿を探すとなかなか見つからない。最近はカーボンファイバーの竿が主流だし、竹製は継ぎ竿だけだ。ネットで散々探したが全く見つからない。仮に安いホテイチクの竿が見つかったにしても送料が馬鹿にならない。ホテイチクの竿には1000円以上は出したくない。

町内を探したがなかなか布袋竹が見つからない。干潟とか堀端の藪の中とかちょっと簡単には近づけない場所に植わっていた。

切って枝を落としただけでも、釣竿として使えるが

良く見ると結構曲がっている。まっすぐしている竹はほとんどない。まぁ、ハゼを釣るくらいだから多少曲がっていても問題はないが、竿を束ねるとき曲がっていると苦労するのであまりに曲がりが強いのは直しておくに越したことはない。竹の曲がりは火に炙れば直すことができる。子供の頃、竹ひごと紙でできたゴムの動力で飛ぶ飛行機を良く作ったものだ。そのとき竹ひごを設計図通りに曲げるためにろうそくの火で竹ひごを炙ったものだった。

まず、採取した竹の枝を剪定鋏落とした後、瘤切り鋏できれいに切りなおす。彫刻等で切るより遥かに効率がいい。

火入れをしてみた。アルコールランプがあったので、

表面から油が滲み出ると同時にこびりついている汚れが浮き出て布で拭けば簡単に取れる

本来は、23年乾燥させてから火入れをするものらしいが、青竹の内が水分を含んでいるので、焼き過ぎて竹を焦がしてしまう危険性が少ない。表面の汚れも取れるので青竹の内に火を入れるのが良いのではと思う。

細い先端部分は簡単に曲がりを補正できるが、直径が2cmを超えると簡単に曲げられなくなる。ネットで調べると「タメ木」という曲がりを補正するための道具があるらしい。見よう見真似で自作することにした。ところが、素人には、竹をまっすぐに修正するはなかなか難しい。そこで、真っすぐな鉄の棒があったのでその棒に、麻紐でぐるぐる巻いてぴったりくくりつけて曲がりを修正することにした。私の予想では、半年後には、まっすぐな釣竿ができるはずだ。

3ヶ月乾かした後、柿渋を塗って見た。普通の竹竿は、漆を塗るのが本来らしいが、漆は紫外線に弱いらしい。ハゼ釣りは、紫外線の強い夏にするし、釣った後も竿を野外に出しっぱなしすることも多い。耐水性も増し、直射日光にも強そうで値段も安い柿渋にした。初めて使う柿渋、臭いと聞いていたが我慢できないほどではない。使っている内に鼻が慣れてくるのでほとんど苦にならなくなるが・・・竹の表面の油に弾かれてほとんど定着しない。乾くとパラパラと竹からはがれていった。もっと竹を焼いて油を取れば定着すると思うが・・・・竹を保護するためにも竹の油は必要なのではないだろうか。漆を厚く塗って竹を保護している場合には竹の油は完全に抜いた方が良いのかもしれないが・・・・。と素人判断で柿渋を塗るのをあきらめてしまった。その後HPで調べると塗料の付が悪い場合には、目の細かいサンドペーパーをかける人もいるらしい。ただ、どこを調べても釣竿に柿渋を塗る人はいなかった。暇になったらサンドペーパーをかけてもう一度柿渋を塗ってみよう。昔大菊を栽培していた頃、支柱にする笹竹に黒いエナメルを塗っていたのを思い出した。古くなるとエナメルがパカット剥げ落ちたものだった。

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