梅酒                                     なおの趣味の園芸 
 今年(2009年)は、梅が豊作だった。豊作と言ってもまだ、10年足らずの樹なので 5.5kgの収穫だ。稲積と言う品種は、種が小さく果肉が厚い、ネットで調べたら病害虫に強いらしい。確かに他の梅木に比べアブラムシにも強いみたいだ。
白加賀と言う品種があるが、台風の被害で樹勢が落ちている上に日陰に植わっているので実はほとんどならなくなった。
さて、収穫した梅の実をどうするかだ。塩漬けにするのもいいが、小梅と違ってあまり食べない。カリカリ梅も小梅の方が食べやすい。梅酒も最近はあまり飲まない。床下を見て見るとなんと10年前に漬けた梅酒が1升瓶に入っていた。恐る恐る飲んで見るとまろやかな味だ。砂糖の代わりに蜂蜜を入れて作ったものだが、1年後に飲んだときは、あまりうまくなかった記憶があった。その後、1升瓶に移して保管していたことをすっかり忘れていた。このくらいうまいなら人にあげても喜ばれる。それに、梅の木は、どんどん大きくなるので収量も増えるだろう。ということで、梅酒にすることになった。
私が作る梅酒は、標準の梅酒に比べホワイトリカーが少ない。
標準的な梅酒が、梅1kg 氷砂糖 600g ホワイトリカー1.8Lなのに対し
梅2kg 蜂蜜 1kg ホワイトリカー 1.8L を目安に仕込んでいる。
1年して次の梅を漬けるときに、1升瓶に移し変える。
早速、ジャスコにホワイトリカーと梅酒を漬ける瓶を買いに行った。ホワイトリカーが、1,280円 チョーヤ製ではないが、さらりとした梅酒が900円?? これなら作るより、買った方が早いし、安い。梅の価格もあるのだから、ホワイトリカーより安いのはおかしい。アルコール濃度が10%ということは、たぶん3倍に薄めてあるのだろう。と勝手に納得してホワイトリカーを2本買った。
果糖がないか探したが、田舎のスーパーには売ってないので蜂蜜を1kg買った。でんぷんから出来た異性化糖というのも良いらしいが、一般には市販されていないみたいだ。
糖類を梅酒に入れるのは、浸透圧の差で、梅のエキスを吸い出すためらしい。砂糖を全く入れないと梅のエキスが抽出されないので間の抜けたような味になるらしいが、一度試して見たい。3年ぐらい漬け込めば、抽出されないこともないだろう。
NHKの生活ホットモーニングで梅を一晩冷凍してから漬け込むと、梅のエキスが抽出されやすいと放映されていたので、洗って乾かした梅を冷凍室へ・・。今回は、1.5kgだけ冷凍して、冷凍していない梅酒と比べることにした。ただ、冷凍した方が良い梅酒ができるとしても、我が家の冷蔵庫では、2kg冷凍するのがやっとだ。10年物を作る予定なので抽出する時間はいくらでもある。
また、冷凍梅を使うと、梅のエキスが抽出されやすくなるので、砂糖の量を2割ほど減らすことができるらしい。

来年は、色々条件を変えて漬け込んでみたい。
2010年、味醂を使って梅酒を作ることにした。NHKで紹介されたらしいのだが、酒税法の関係でアルコール分20%以下の酒につけると違法になるということで話題になったらしい。
味醂の方が焼酎より安いし、糖分があるので、砂糖を入れる必要がない。と言うことは、かなり低コストで梅酒を作ることができる。梅を自宅で栽培すれば、味醂だけを使えば、焼酎を使う場合の3分の1のコストでできることになります。

 焼酎梅酒    味醂のみの梅酒    味醂と焼酎の混合  
 梅  2kg  1,200    梅  2kg  1,200    梅 2kg  1,200  
 焼酎  1.8L 1,200    味醂 1.8L  550    味醂 1.2L   380  
 氷砂糖  1kg  400            焼酎  0.6L  400  
                 氷砂糖  500g  200  
 合計    2,800        1,750        2,180  
 除く梅   1,600       550        980  
自家消費分であれば、酒税法違反なんて現実問題となることはありませんが、10年くらい保存してから飲もうと思っているので、味醂の半分の焼酎を入れることにしました。味醂のアルコール分が14%なので、(14+14+35)÷3=21 と21%のアルコール濃度になります。
2011年6月9日去年漬けた味醂混合の梅酒を飲んで見た。アルコール濃度が低いのと甘さがまろやかで、かなり飲み易い。

なおの趣味の園芸流 おいしい梅酒の作り方
 準備する物
 
 ガラスビン  5L瓶  
 梅 2kg  (新鮮なもの) 
 味醂  1.2L  味にこだわる人は、糖類などが添加されていない高級な味醂が良いかも
 焼酎or果実酒用ブランディー  0.6L  
 氷砂糖or蜂蜜or果糖  適量  
 竹串    梅のへたを取るのに使います。

 ビンの洗浄  ガラスビンを良く洗い、熱湯消毒しておく。熱湯を一気にかけるとビンが割れる可能性が高いので、50度くらいのお湯をかけた後熱湯をかけ乾燥させる。時間がない場合は、水洗いした後、キッチンタオルで拭いて、焼酎を少量ビンの中に入れビンの中にいきわたらせ消毒し、焼酎は捨てる。
 梅の洗浄  梅を軽く洗い、1時間ほど水に漬けます。水に漬ける事によって汚れが落ちやすくなります。良く洗とともに痛んだ梅を選別します。ざるに上げ水気を切る。キッチンペーパーなどで水気をふき取る
   竹串で梅のへたを取る
   ガラスビンに焼酎を少量入れビン内部に満遍なく消毒する。
   梅と氷砂糖を交互に焼酎を入れ、梅に焼酎が付くようにビンを傾け梅を焼酎で消毒する。
   最後に、梅が全部つかる量の味醂を入れる。
   
 

 
 
 2019/6/4
 約5kg収穫  
 2018/6/5  今年の梅は、まずまず、農薬は書けなかったが梅はきれい。
白砂糖がかなり余っていたので、氷砂糖の代わりに白砂糖を使用。
梅1.3kg 白砂糖2kg 焼酎1.8L
で丁度4L瓶いっぱい。
 
2017/6/6 去年は全く取れず、今年も不作。今年は
、4月に1回農薬を掛けたので、梅がきれいだった。たぶん、来年は豊作になるだろう。
梅1.5kg 氷砂糖1.5kg 焼酎1.8L
で丁度4L瓶いっぱい。
 
 2015/6/9
 今年も不作、約2.2kg収穫
梅1.2kg 果糖700g 氷砂糖 800G 焼酎 900G

今年は砂糖の多い梅酒。
右の写真は、11月22日の状態です。砂糖が多いので梅がシワシワになっています。
下の方は、砂糖が濃い状態なので、かき混ぜておきます。
 甘くて飲みやすい。
 2014年6月10日  今年は、梅が不作だった。
梅900g 黒砂糖 200g 氷砂糖 500g 焼酎900g
 
2013年6月8日 梅 4kg みりん2.4L ブランデー1L 氷砂糖 1kg
 
 2013年6月8日  傷梅 1.2kg ブランデー 0.9L 蜂蜜 400gL   アルコール分が多く飲みにくい
2012年6月24日 梅 2.6kg みりん1.8L 焼酎0.4L氷砂糖 500g  すっぱいが味は良い
2011年6月14日 梅 0.8kg みりん0.8L 焼酎0.3L 果糖 0.4g
梅 0.7kg みりん0.8L 焼酎0.3L 果糖 0.3g
 
2010年6月8日 梅 2.1kg 焼酎1.8L 400cc 氷砂糖 1kg 蜂蜜1kg
梅 0.7kg みりん0.6L 焼酎0.3L 蜂蜜 300g
 
 2009年6月3日  冷凍梅1.5kg 焼酎1.8L 蜂蜜1kg  
     
     
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