湯たんぽ                                                               2007/12

 今年は、湯たんぽが流行っているらしい。原油の高騰を受けて灯油が値上がりしているのが一因らしいが、湯たんぽ用の湯を沸かすのにもガス代等がいるのだから大して節約にもならないと思うのだが・・・・・。
40年位前は家でも湯たんぽを使っていた。ブリキの楕円形の凸凹にしたごく普通の湯たんぽだった。たまに、湯たんぽを包んでいる布袋からはみ出して足に軽い火傷をしたのを覚えている。湯たんぽの次に使っていたのは、練炭アンカだった。練炭アンカと言っても最近の若い人は、湯たんぽ以上になじみのないものだろう。当時の家の暖房は、練炭火鉢の上に豆炭を置いて火が付いたらアンカに移したものだった。これは、火が点いたものを入れて入るので湯たんぽ以上に熱くなった。湯たんぽが朝方には冷たくなっていたのに対し豆炭アンカは、24時間くらいは暖かかった。中学1年の頃このアンカで低温火傷をして1週間ほど病院に通った。今でも足に火傷の跡が残っている。
豆炭アンカの後は、電気アンカだった。もう、
20年以上同じ物を使っている。構造が簡単なのだろう、壊れる気配がない。とは言っても、最高の温度設定にしてもあまり熱くならないのは古くなったせいだろう。
湯たんぽが流行っていると聞いてホームセンターを覗いてみた。
56種類ほどの湯たんぽが置いてあった。電子レンジで暖めることが出来る小型の湯たんぽがあるのは知っていたが、電磁器具で暖めることができるIH対応もあり、時代の進化を感じた。湯たんぽを買っても大して電気代の節約にならないだろうし、毎日お湯を入れなければいけないので火傷をしたら大変だと思ってその日は買わずに帰った。数日して他の品物を買いにホームセンターによった。大した値段でもないので、プラスティックで出来た「立つ湯たんぽ」と言うのを袋付きで2.7リットルのを800円で買った。お湯を捨てるときに便利だと書いてある。普通の湯たんぽの形から分の1ほど切り取って湯たんぽが立つように出来ていて、反対側に取手が付いている。実際に使ってみるとなかなか良い。まず、我が家の台所は灯油ストーブ暖房なので、いつもお湯が沸いている。湯たんぽのためにガス代を使うことはほとんどない。次にプラスティックでできているので、ブリキ製に比べ、あまり熱くならないし、冷めにくい。朝まで十分に暖かい。朝湯たんぽのお湯で顔を洗うと少し熱いくらいだ。少し熱いくらいの温度は心地よい。すっかり湯たんぽが気に入ってしまった。

 

 

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