羽蝶蘭(うちょうらん)の購入の仕方                           なおの趣味の園芸
 開花した物を買う
5月下旬〜7月上旬になると山野草店・園芸店・蘭専門店やデパートなどの山野草展などで開花した鉢物が販売されています。花柄や花型を確認して購入出来るので一番良い時期です。羽蝶蘭は普通の園芸植物に比べると値段が高めですが安いものなら500円程度から購入することができます。一般に丈夫で良く増えるものが値段が安くなりますので、初心者の方は、値段の安い物の中から自分が気に入った物を購入されると良いでしょう。
中には、数十万円と値札か間違っていないだろうかと思われるほど高いものあります。羽蝶蘭に限ったわけではありませんが、花や葉には触れないようにしましょう。
花や葉に不規則な班が入りやや変形している株はウイルス病の可能性がありますので、買わない方が無難です。班や変形は病気ではなくその品種の特徴である場合もありますが、初心者が区別するのは困難です。
鉢を持って根元がぐらぐらするものも避けましょう。また羽蝶蘭は、輸送するときに痛みやすいのであまり揺らさないようにして持って帰りましょう。園芸店などでは、花が終わった株を処分価格(通常価格の半額ほど)で売り出される場合もあります。
 球根を買う
花がないときに購入するので、信頼できる業者を選ぶことが重要です。専門店で品種名が付いたものなら間違いないでしょうが価格が高くなります。羽蝶蘭の専門店は少ないので通信販売が便利です。
一般に開花した鉢物を買うより2割〜5割ほど安く購入出来ます。専業者の場合には、球根の大きさも明示されている場合もありますが、大手の種苗会社の場合、びっくりするくらい小さい球根が送って来る場合もありますので注意が必要です。
私のお薦めは、ヤフーオークションです。とにかく安い。オークションなので価格が決まっている訳ではありませんが、普通の通販に比べて3割〜7割くらい安い価格で入手できます。一般に素人が趣味で栽培している物が多いですが、中には業者が自分の店をPRするために出品している場合もあります。この場合も、信頼でできる出品者を選ぶことが重要ですが出品者の評価の欄を読めばかなり判断ができます。今年はじめて出品している人より毎年出品している人を選びます。説明や写真と違うものを発送している人は、次から買い手がいなくなるので長年出品している人は安心できます。
素人の場合でも毎年出品する人が多いので、1回落札してメールアドレスが分かれば直接取引きすることもできます。また、自分で交配して球根を出品している人は、結構”オマケ”をくれる人が多いものです。
 固定品種物と交配物
「龍王」「陽春」「赤富士」などと名札に記載されていれば、固定品種物を球根で増やしたものです。花は栽培環境によって若干変わる場合もありますが、基本的にはみんな同じ花が咲きます。
「紫1点」「仁王花」「獅子咲き」と書かれている場合には、その花の特徴が書かれたものですので、同じ紫1点でも花型が丸かったり長かったり、紫の点が大きかったり小さかったりします。
名札に「龍王×陽春」と書かれていれば、龍王に陽春の花粉を付けて交配したものです。両親と似通った花が咲く場合が多いですが、中には両親と全く違った花が咲く場合があります。
一般に交配球は、花を選別して優良花を選別した残りを販売し、優良花は、名前を付けて品種物として販売します。一般に選別した残りの交配球と品種物では、固定品種物の方が高価で優良な花が咲きますが、最近は、交配がかなり進みフラスコによる無菌栽培だけでなくダンボール播種も盛んに行われていますので、選別した残りの球根でも一昔前の品種物よりはるかに良い花が咲く場合もかなりあります。
フラスコ出し球根
交配物の中でフラスコ出しの球根または、フラスコごと球根が販売されている場合があります。球根の形を見ると細長くてミミズみたいに見えます。全体に毛がなく鉢で栽培した物とは簡単に区別できます。大きな球根の場合は、フラスコのなかで開花した花を確認したものもあるかもしれませんが、基本的に未開花未選別のものです。選別された残りでないので、優良花が咲く可能性があり、夢があります。そのため、一般の交配球より値段は高めです。通販やオークションで買う場合には、フラスコごと買うと送料が高い場合が多いので注意が必要です。


普通の球根
曲がったものや二股になったものもありますが、栽培に問題ありません。

フラスコで培養された球根
普通の球根に比べ細長くて毛が少なくミミズみたいにしています。
花の未確認の場合が多く、普通の球根より価格は高い。1年間用土で栽培すれば普通の球根になります。


一般的な購入方法は 園芸植物の購入の仕方 をご覧下さい

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