果実の袋掛け

   袋をかけないほうが味が濃くておいしい実がなるという意見があります。しかし、果樹には害虫がよくつきます。コガネムシの被害を防ぐのに一番有効なものが袋掛けです。自分が食べるものには、なるべく農薬を使いたくないので、私は袋掛けを推奨します。
果物の種類にもよりますが、開花して1ヶ月くらいして、実が確実に着いてから袋掛けをします。袋は、新聞紙などで自作しても良いのですが、専用の袋が園芸店などで売られています。袋を止める針金が付いていたり、袋も薄くて水を通しにくくできているので、買ったほうが早いと思います。JA系の店や大手のホームセンターでは、100枚単位とか枚数が多くなりますが、農家用のが売られています。価格は、家庭用のに比べると半額から2割くらいとかなり安いのでお得です。
   袋の種類は、大きく分けて、梨やリンゴなど果実と枝の間に柄があるもの。桃やネクタリンなど柄がないもの。葡萄のように実の房が大きいものの3種類あればいいと思います。
最初は、コガネムシが一番厄介な害虫でしたが、最近は、カメムシに悩まされています。
カメムシは、実が大きくなって袋に密着すると、袋の上から汁を吸います。カメムシに汁を吸われた箇所が硬くなって食べられなくなります。2重袋にすれば、被害が軽減されますが、それでも被害がでます。
プチプチのシートを袋の中に入れることを思いついた。プチプチシートの厚みが5mmほどあるので、カメムシに吸われる心配がなくなる。
   
 なし用の二重袋です。この袋は丈夫で雨で破れることはありません。留め金もしっかりしています。
1080円/100枚と値段が高いのが欠点。
、プチプチシートは、36cm×16cmに切り取り二つ折りにして袋の中に入れます。
カメムシ対策だけではなくて、みかん類に掛ける場合には、防寒対策にもなります。
プチプチシートだけだと、果実が日焼けしてしまいます。
 左側、ビワ用の袋 576円/100枚
梨用より少し大きい。清見や伊予柑には、ビワ用が良いでしょう。
この袋は、固定用の針金が長いのでしっかり留めることができる。
この袋に入れるプチプチシートは、16cm×38cm
 プチプチシートの代わりに、ウレタンののシートでも試してみました。
プチプチシートの場合は、果実が大きくなると紙袋と果実に挟まれて空気が抜けてしまいますしまいます。ウレタンシートは、
 桃用の袋は、破れやすい。
   梨の二重袋にウレタンシートを入れたもの。
色は薄いが綺麗な伊予柑が顔を出した。
   
   
   
   
   
   
   

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