新木(あらき)                                  なおの趣味の園芸

さつきなどを盆栽に仕立てるとき、枝や葉を切り落とし幹だけにし、仕立て直すやり方です。

準備 新木にする予定の木は、2年間剪定をせず、肥培をし、充分樹勢をつけておきます、できれば、日当たりの良い場所に2年くらい地植したほうが良いでしょう。樹勢の弱い木に対しては新木にしてはいけません。木が枯れる可能性が高く、木が枯れないまでも、切り口から一部が枯れ込む(ヤケがはいる)場合が多いからです。特に樹齢が20年超えた成木で下枝がない木を新木にする場合は、注意が必要です。絶対に枯らしたくない場合は、通し接ぎなどで必要な場所に枝を接ぎ活着してから、いらない枝を切り落とすと安全です。この場合は新木とはいわないかも知れませんが、結果は新木と同じです。
時期 2月下旬〜3月上旬 
   
剪定・植替え 枝の切り口をナイフや彫刻等などできれいに切り直し、必ず、癒合剤を塗っておきます。使い物になる枝は残しておきますが、この場合、残す枝の葉や小枝は、切り落とします。、そうしないと残した枝に力がつきすぎ他のところから胴吹き芽が出にくくなるからです。また、植え替える場合は、用土を全部落とし、メネデールなどの活力剤に1時間ほど漬けておきます。通常より荒めも用土を使います。5mm以下の用土は使わないようにします。植え替えないと、切り口から水を吹き樹が弱る場合もありますので、植え替えた方がいいでしょう。切り口から水を吹けば、樹がかなり衰弱しますので、太い枝を切断したらすぐに癒合剤を塗り、それでも止めることができなければ、必ず植え替えて根を切ります。
管理 新芽が吹くまで、日陰に置き、3週間くらいして新芽が出始めたら日向に置きます。葉がないので用土は乾燥しないので幹に霧水を与える程度にし、潅水は、10日に1回程度。芽が伸びてきたら通常の中の管理に戻します。

2ヶ月もするとかなり芽が出てきますが、切り口が大きい場合(直径2cm以上)は、枝の切口近くから出ている芽は、いらない芽でも1年近く残しておきます。特に切口の下側に出た芽は、ヤケの防止になるので切口がある程度肉巻きするまで伸ばしておきます。

根を大きく切り込んだ場合は、3ヶ月は、肥料をやりません。この場合は、新芽は伸びても根が出でいない場合があり、せっかく出てきた新根に濃い肥料をやると根腐れの原因になります。肥料は3ヶ月くらいたってから、通常の2倍くらいに薄めた液肥をやり、通常の管理に戻すのは、6ヶ月くらいたってからの方が安全です。

   

 

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