あまりなじみのない植物ですが、最近は、園芸店でもたまに見かけることがあります。ユリ科アルブカ属の南アフリカ原産の球根植物です。オーニソガラムの近縁種です。
針金状の葉に春になると黄緑色の芳香性の花を下向きに咲かせます。 球根に水分を蓄えているので、多肉植物として扱われることもあります。 コツをつかめば、栽培は比較的容易です。 このページでは、観賞価値の高い、葉がくるくる蒔いている品種のみを解説しています。
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入手 | ほとんど園芸店やホームセンターには、出回りません。大手の通信販売でもほとんど販売していません。私は、ヤフーオークションで入手しました。 フリズルシズルは、最近園芸店でも見かけるようになりました。販売されている苗は、細かい用土に植わっている場合が多いので、多湿に注意します。 |
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栽培・育て方 |
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場所 | 日当たりと風通しの良い場所に置きます。寒さには弱いので軒下など直接霜や雨が当たらない場所が良いでしょう。鉢植えの場合は、鉢を土に埋めると寒さから根が守られます。寒さに弱いと言っても加温する必要はなく、−5℃くらいなら屋外で大丈夫です直接霜が当たらない場所に置きます。-5℃が数日続く場合には、室内に取り込みます。寒冷地では、室内に取り込みまが、直射日光と風が当たらないと葉がクルクル捲かないと言われます。湿った状態が続くと球根が腐りやすいので、雨にはあてません。特に、フリズルシズルの球根は加湿に弱いので注意します。冬場の潅水の目安は、1週間に1回です。あたたくなって蕾が伸び始めれば、3日に1回くらいに増やします。梅雨時から9月までは、水をやる必要はありませが、夏場でも2週間に1回くらい水を与えた方が、秋の生育が良くなります。 ナマクエンシスやコントラタは、6月になると葉が完全に枯れますが、スピラリスは、夏でも葉が枯れません。水を切って夏越しする方が安全ですが、夏場でも水をやることによって、葉が維持され秋からの生育が良くなります。 |
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植え付け | 芽が出る直前の8月下旬〜9月中旬に植えつけます。真夏に植え替えるときは、8月下旬まで水をやりません。水仙などの球根と違って掘り上げて保管するのではなく、鉢に植えたままで夏を越させます。鉢植の場合は、3.5号か4号鉢に1球植を基準とします。フリズルシズルは、球根が10cmくらいとかなり大きくなるので、球根が大きな場合には、5号鉢に植えます。過湿に弱いので、大きな鉢に植えると球根が腐りやすくなります。用土は、鹿沼土やボラ土など粒が大きく排水の良い用土を使います。私は、ぼら土1:鹿沼土1に草木灰を少量混ぜた用土をを使っています。草木灰がない場合には、苦土石灰や有機石灰を入れます。腐葉土や堆肥などの有機質は使わない方が無難です。球根の頭が見えるか見えないくらい土に埋まるくらいの浅植とします。 |
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乾燥には強いので、水は、普通の植物の半分くらいにします。6月になると葉が枯れ始めるので、水を2〜3週間に1回くらいに減らします。葉が枯れても根は生きているので、夏場でも少し水をやった方が芽の出が良くなりますが、夏場の水遣りは、根腐れの原因にもなります。初心者は夏場には水をやらない方が無難です。。9月になって芽が伸びだしたら1週間に2回ほど潅水します冬場は乾燥しにくいので、1週間に1回に減らし、3月になり気温の1週間に2回に増やします。4月の開花時期は、水を必要とするので2日に1回潅水します。。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
繁殖 種蒔き |
夏場に植え替えるときに分球して増やします。 |
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肥料 |
肥料は、あまり与える必要がありません緩効性の化成肥料を元肥料として与えれば、後は与えなくても構いません。肥料の与えすぎは、根腐されの元です。 |
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病害虫は、少ない方です。春にアブラムシが付くことがありますので、蕾が芽が出たら、オルトランを1回散布すれば良いでしょう。また、夏場にナメクジが球根を食べることがあります。 |
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