葉牡丹(ハボタン)                          なおの趣味の園芸
キャベツの仲間が、観賞用に品種改良されたものです。江戸時代に品種改良され今の品種の原型ができたといわれています。
葉が丸い東京丸葉と葉がちじれる名古屋ちりめん両者の交配種で葉に波がある大阪丸葉が基本種です。最近は切れ葉系とかサンゴ葉と呼ばれる品種も増えました。
花が咲き始める前に処分されるのを見かけますが、花が咲く前に葉が立ち上がるのもきれいなものです。
アブラナ科属アブラナ属
 開花時期 花は、普通の菜の花が咲きますが、葉を鑑賞します。品種にもよりますが、11月くらいから色の付いた葉が出始め、12月の末頃には、葉の生育は止まります。春になると再び伸び始め花を付けます。

葉の大きさ

種蒔きの時期によって大きさが変わります。5月頃種を蒔けば、25〜30cm程の大きさになりますが、秋になって種を蒔くと小さいハボタンができます。
草丈 普通は、10〜30cm程ですが、翌年までは牡丹を育てると、50cm以上の高さにすることができます。
 用途 鉢物・花壇・切花 小さな株は、正月用の松竹梅に使うこともできる。
切花にするには、早く種を蒔いて草丈を高くします。
   
 
栽培・育て方
 ハボタンは、1年草だと思われがちですが、花を咲かせないようにすると2年目も育てることができます。脇芽が伸びて樹木の枝先にハボタンが丸く出来るように見えるので面白い形になります。踊りハボタンと言います。
場所 日当たり

水遣り

繁殖
種まき

固定品種は、5月頃種を蒔きます。一代交配種は、生育が早いので7月の上旬に種を蒔きます。種は、小さいですが発芽は容易です。夏場の種蒔きは病気が出やすいので、土壌消毒をした用土に種を蒔いた方が無難です。害虫も付きやすいので蒔き床にオルトラン粒剤を混ぜておきます。
植え付け 本葉が3枚くらい出て手定植します。
肥料 肥料は多めにやりますが、11月になって色が出る頃に肥料が多すぎると発色が出にくくなります。

病害虫

アブラナ科の植物ですので、モンシロチョウの幼虫が葉を食べます。また、ヨトウムシも付きますので、定植時にオルトランを散布する他、一月に1回は、薬剤散布して葉を食べられないようにします。


 TOPへ  園芸のトップへ  種類別