ラケナリアの栽培                           

ラケナリアは、他の球根植物に比べ、栽培がやや難しいですが、栽培のコツは、日当たりの良い場所で雨や霜に当てないことです。冬の水遣りは、忘れずに・・・。
品種によっては、水はけのよい場所なら屋外栽培ができるものもあります。
 栽培・育て方
植え付け
ラケナリアの球根は、直径2〜3cmほどです。ヒヤシンスに比べるとかなり小型です。日当たりの良い場所に植えます。寒さには弱いので軒下など直接霜が当たらない場所が良いでしょう。関東以南の平野部なら加温は不要です。霜が当たると葉が痛みますので、寒さに強い品種以外は、霜に当てないようにします。過湿に弱いので、棒状の細長い葉のラケナリアは、寒さに強いようです。
8〜9月に植えつけます。11〜4月に開花します。ビルダなどの秋咲きの品種は、8月中に植えるようにします。他の品種も9月中に植えつけたほうが無難です。9月になると土に植えなくても根が伸びるので早めに植えないと根を痛めます。鉢植の場合は、球根3つ分の間隔で球根の頭が隠れる深さに植えます。用土は、過湿に弱いので、粒の大きめな用土を使います。私は、鹿沼土とボラ土を1:1に混合した用土に草木灰をプランター1杯に対して50gほど混ぜ込み、2週間以上経ってから球根を植え付けます。球根用の化成肥料は、球根を植え付けるときに用土に混ぜます。腐葉土やバーク堆肥を入れると葉が伸びやすくなるのと球根が腐れやすくなるので、初心者は入れないほうが良いでしょう。庭植の場合には、加湿に弱いので、水はけの良い用土で盛り土をして、球根3つ分の間隔で、球根の高さと倍の深さに植えます。

水遣り

葉が厚く多肉植物に分類されることもあるので、潅水は普通の草花の7割程度にして下さい。
水をやりすぎると根腐れを起こしやすい注意します。植え付け直後に水をやった後は、芽が出るまで1週間に1回ほど、芽が伸び始めたら1週間に2回ほどに増やします。鉢が小さく株が大きい場合で葉がかなり伸び乾燥しやすい場合には、2日に1回ほどと、他の植物より潅水回数は少なめにします。6月になって葉が枯れたら日陰置き、潅水は、9月までしません。
2〜3月になると急に葉がしおれることがあります。土が乾燥してしおれている場合には、水をやりますが土に湿り気がある場合には水をやりません。昼間しおれていても朝に元気になっていれば問題ありません。葉がしおれているからと言って水をやると根腐れをおこします。
 花後の管理  花が咲いている鉢植えを買ってきた場合には、なるべく窓際の日当たりの良い場所に置きます。水は、週に2回くらいやり、3週間くらいして花が終わったら花殻を取ります。5月の末くらいなると葉が枯れ始めるので、水遣り止め十分に乾燥したら鉢のまま日陰に置きます。9月になってから水をやり始めます。
植え替えは、6月〜9月に2〜3年に1回します。
また、花が咲き終わったからといって葉を切ってはいけません。花後の光合成で球根が大きくなるので、葉は大事にしてください。
繁殖

 普通球根で増やします。6月頃になると葉が枯れるので、日陰で乾かして網袋などに入れて保管します。球根に傷が付きやすいので丁寧に扱います。必ずしも毎年植え替える必要はありませんが、3年に1回は、植え替えた方が良いでしょう。
また、種で増やすことも比較的簡単です。生育がよければ、1年半で花を見ることができます。9月〜10月に種を蒔くと約2週間で発芽します。最初の年は、棒状の1枚だけの葉です。
また、葉ざしで増やすこともできます。



肥料

 肥料は、植え付け時の元肥が主体です。燐酸分の多い球根用の化成肥料を60cmプランター1杯に60gほど混ぜ込みます。骨粉や鶏糞などの有機肥料は、ラケナリアに関しては、使わないほうが無難です。元肥を与えれば、後は与えなくても構いません。春に追肥をすれば、球根が腐れやすくなるので私は元肥のみで栽培しています。

 病害虫

病害虫は、少ない方です。無農薬でも栽培できます。春になったら、オルトランなどの浸透移行性の殺虫剤を1回散布すれば良いでしょう。 


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