さつきの購入の仕方                                                         なおの趣味の園芸
 若木の場合
挿し木3年〜5年ほどの若い木の場合は、まず花を見ます。その品種の特徴のある花が咲いているか。(絞り花が咲く品種なのに全部赤や白の花になっていないか)が1番重要です。玉斑や底白の品種の場合は、肥料が残っていると単色花になる場合が多いのであまり気にしなくて良いでしょう。たとえば、底白に特徴のある「好月」と言う品種の場合は、絞りの花がある苗を選びます。底白花だけ見て買うと単色と底白だけしか咲かない場合があります。次に木に勢いがあるもの、葉の緑が濃く花時なら新芽が5cm以上のびでいるもの(品種によって芽の伸び方や、葉の色は差があります)。次に重要なのは、小枝が多くあること、枝かなくても芽があれば良いでしょう。。さつきは、通し接ぎなどで簡単に枝を作ることができますが、枝が多いにこしたことはありません。特に盆栽に仕立てる場合は重要です。次に病害虫がついていないもの。鹿沼土植えてあるもの。あまり見かけませんが粘土質の用土(田土など)に植わったものは買わないほうが良いでしょう。
また、庭植で丸く刈り込む場合には、根元から何本も枝が出ている方がいいですが、盆栽にする場合には、根元から幹が1本樹冠まである苗を購入します。
 成木(半完成〜完成木)の場合
樹齢20年以上経つ木では、一般に盆栽として仕立てますので盆栽として買う場合について述べます。
まず第1に幹筋が良いこと。根元が太く、上に行くに従ってだんだん細くなっている、幹模様も下のほうが大きく上の方が小さくなっているもの、また幹に枝を抜いた後など大きな傷がないことです。さつの場合は、根元から10cmくらいのところが、根元より太くなっている樹を多く見かけます。このような樹は、修復が困難なのでなるべく買わないようにします。
次に枝順が良い
忌み枝が少ない)こと、下枝ほど大きく上に行くに従って小さくなってること。皐月は通し接ぎが出来るので枝が欲しい場所にドリルで穴をあけ枝を通してつぐこともできます。
次に根張りが良い
ことです。根が四方八方に張っていること。懸崖の場合は、幹の流れの反対側に引き根と言って大きな根張りがあると安定感が増します。根張りが悪い場合は、根張りが欲しいところに彫刻等などで傷を付け発根剤をつけて、水蘚で保護します。2年して根が出でいなければ、挿し芽苗を根元で呼び接ぎし根張りを作ることもできます。
次に花柄です。運悪く花柄が悪い場合は、枝接ぎで柄の良い花を接ぐしかないでしょう。このクラスの木の場合信頼のおける皐月店では、花保証している場合も多く、花柄が悪い樹の場合には、好月(赤花のみ)などと表示し、通常より安く販売している場合もあります。花が咲いているときは枝が良く見えないので、花後剪定した後や、11月葉が半分になり紅葉したころは、枝が良く見え、紅葉の柄とを見ると花の柄の予想がつくので、このころが良いでしょう。良い盆栽の項目を参照してください。
 畑上げ素材の場合
12月〜3月にかけてと6月頃畑に植えたのを掘り上げたさつきが出回ります。樹齢10〜30年くらいの物が多く、鉢植えのものより価格が安いので買い得感があります。まず、ぐるぐる回してみて幹筋の良いところを探し仮に正面を決めます。次に、その正面に対して根張りや枝がどのように出ているかを見ます。多少枝が悪くても、枝は簡単に接ぐことができるし、畑上げ素材は芽が吹きやすいので幹筋を重要視します。また,畑上げ素材を植え付けるときは、用土を完全に落としてから植え付けます。木に勢いがあるので、太枝の切り込み等無理がききます。

一般的な購入方法は 園芸植物の購入の仕方 をご覧下さい

購入時期 いつ買っても良いのですが、下記の3つの時期が適期です。

3月
各地で、園芸市などがあり苗木が出回る時期です。植替えの適期でもあり後の管理も楽です。畑上げ素材はこの時期が一番適期です。
6月(花時期)
花を確認して買うことができるので、苗木を買う適期です。また苗も大量に出回りますので、品種を集めるのには、一番適期です。また、展示会などもこの時期に開催されます。ただ、盆栽を買う場合は、花で幹や枝が分かりにくいのであまり良くありません。
11月(秋の紅葉時期)
葉がかなり落ち枝や幹が見えやすくなっています。また、紅葉の柄で花柄の予想がつきますので、盆栽を買う適期です。畑上げ素材を買う場合は、仮植えして、3月に植えかえるか、すぐに植えかえる場合には、霜に当てないようある程度防寒します。

 

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