黒松
盆栽と言えば松、松と言えば黒松と言われるほど、盆栽の代表的な樹種です、黒松の豪快さにかなう樹種はありません。また、樹勢が強く、暑さ、寒さ、乾燥耐えます。
松柏類の中では、比較的手間がかかる。

置き場所 一日中日が当たる風通しの良い場所
潅水 他の樹種より乾燥に耐えますが、排水の良い用土植え普通に潅水する、
用土 関東では、赤玉土。関西では砂に植えられている場合が多い。植え替える場合は、今まで植わっている土と同じ種類の土を使う。私は、赤玉土と砂とボラ土を1:1:1の割合で使っている
繁殖 実生・接木・取木・挿し木・取木と挿し木は難しい。品種物はほとんど接木で、繁殖するが、盆栽は、実生物が多い
   

年間の作業

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
    植替 芽摘     芽切   芽掻   古葉取    
    肥料   肥料   肥料   肥料   肥料   肥料  
      針金掛け     針金掛け       針金掛け  
    接木

種蒔

   

芽切
黒松の芽切は、葉や枝をを短くするために行います。

芽切りの準備@
樹勢をつけるため肥培管理に努めます。植替えをした年は樹勢が落ちるので芽きりはしません

芽切りの準備A
10月から3月にかけて強い芽の葉をとることによって枝のバランスをとります。また、芽きりをすると芽の数が増えるので、込み合っている枝の3割〜5割くらいを剪定します。

弱い芽は全部残し、中くらいの芽は、葉を半分の、強い芽は、2枚だけ残す。と言う具合です。ただ、いくら強い芽でも葉を全部取ってはいけません。最低2枚は残しましょう。

芽切りの準備A芽摘み
4月新芽が伸びてきたら、強い芽の新芽を5割〜8割ほど折り取ります。いくら芽が強くても全部取ってはいけません。
芽切り

芽切りをする時点で、芽の勢いに差がある場合には、弱い芽から芽切りを行い、1週間後中位の芽、さらに1週間後、強い芽の芽切りをします。芽切りした直後は葉の量が極端に少なくなりますので、潅水を少なめにし、肥料も控えます。8月上旬の芽欠きは、強い枝は小さい芽、弱い枝は、大きい芽を残すようにします。

 

 

松の葉抜き
これは、通常行う葉抜きとは別に、地植などで生育が得意良い場合の枝を早く作る方法です。
kuromatu-hanuki.jpg (39188 バイト)
10月に葉抜き後翌年の2月の状態
樹勢の良い枝の芯を止め葉を抜くと残った残った葉の間から芽が吹く。これで車枝を防ぐことができる。
   




黒松の主な産地です。特に三河産の黒松は有名です。ただ品種名ではないので個体差が多く注意する必要があります。。

三河  葉性。皮性ともに優秀だといわれます
玄海・四国・福島・茨城・越後・淡路島・などが産地です

実生
10月ごろ松林の松ぼっくりから種を採取する。親木は、皮性などなるべく良い物を選ぶ。採取した種は、乾燥した状態で保管し、4月中旬に、砂や赤玉土等に播種する。3週間くらいすると発芽するので。子葉が開いたら根を切り取って挿し木をします。これは、根張りを良くするためで、庭木にする場合には、根を切り取る必要はありません。黒松は、2年目からぐんぐん大きくなります。

寿
kotobuki.jpg (88444 バイト)
八房黒松の代表的な品種。濃い緑の太目の葉が特徴です。葉の長さは普通の黒松の3分の1くらいです。
寸梢

葉の長さは普通の黒松の4分の1くらいです。
紫寸梢


葉の長さは普通の黒松の4分の1くらいです。
大納言
葉の長さは普通の黒松の4分の3くらいです。
   
     

 

TOP 盆栽のTOP 樹種